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コラム:『星のおはなしseason2』vol.10《おひつじ座》

 

season1で春夏秋冬に楽しめる星座について教えてくださった

【呉市かまがり天体観測館 山根さん】による『星のおはなし』コラムが帰ってきましたよ♪

season2では、12星座のお話を毎月紹介してくださいます!

自分の誕生月星座のお話が聞けるので、お楽しみに!

season1のコラムは下記よりご確認できます。マム版の星座盤もありますので、

ぜひチェックしてみてくださいね♡

【記事一覧】
*11月コラム『うお座』
*10月コラム『みずがめ座』
*9月コラム『やぎ座』
*8月コラム『いて座』
*7月コラム『さそり座』
*6月コラム『てんびん座』
*5月コラム『おとめ座』
*4月コラム『自分の星座はいつ見える?』
*3月コラム 『星座ってなに?』
*星のおはなし season1コラムへ
*星に関するコラムが始まります♪

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【おひつじ座(Aries)】

3月21日~4月19に生まれた人の星座とされています。

秋と冬の境界にある星座で、21時頃であれば12月中旬が最も観察しやすくなります。

おひつじ座は神話に登場する黄金の毛を持つ牡羊の姿をしています。

明るい星ではありませんが、α星であるハマルとβ星シュラタンは比較的簡単に見つけることができます。


おひつじ座の神話

いくつかの神話が残っていますが、ここではそのうちの1つを紹介します。

「ある日、ボイオーティアのアタマス王の息子であるプリクソスが生贄にされそうになったところ、大神ゼウスからつかわされた黄金の毛の羊が現れ、プリクソスはその羊に乗って逃げることに成功しました。

(画像をクリックすると大きく見られます)

その後、コルキスにたどり着いたプリクソスは、羊をゼウスに捧げて、その羊皮を当地のアイエテス王に贈りました。」

(画像をクリックすると大きく見られます)

そしてこの話は、黄金の羊皮を手に入れるためのアルゴー船(アルゴ座:現在は存在せず、りゅうこつ座やほ座などに分割されている)の冒険の話へとつながっていきます。


おひつじ座のみどころ

いくつかの銀河がありますが、双眼鏡や小望遠鏡で楽しめる天体はありません。

ただし、うお座のところでも紹介した春分点は天文学では最も重要な点の1つで、もともとおひつじ座にあったことから、現在でも春分点のマークはおひつじ座の星座記号であるΥを使って表されます。

さらに、春分点のことを First point of Aries と呼ぶこともあり、西洋占星術の黄道十二宮では白羊宮が1番目とされているほど昔から重要視されてきた星座です。

(画像をクリックすると大きく見られます)


12月に見える星空情報

12月の月の綺麗な時期や見える星座を紹介します♪

【詳しい星空カレンダー】

1日 新月

3日 火星とプレセペ星団が接近

6日 やぎ座φ星の食(恒星が月に隠される)

7日 大雪

8日 木星が衝(観察の好機)

   土星食(土星が月に隠される) ※呉ではギリギリ隠れない

   月面Xが見える

9日 上弦の月

   海王星食(海王星が月に隠される)

11日 うお座π星の星食(恒星が月に隠される)

13日 月が天王星に接近

14日 ふたご座流星群が極大

   すばる食(すばるの星々が月に隠される)

15日 満月

18日 月が火星に接近

21日 冬至

22日 こぐま座流星群が極大

23日 下弦の月

25日 スピカ食(おとめ座のスピカが月に隠される)

    水星が西方最大離角(明け方に見頃)

31日 新月

    大晦日

せひ、夜空を見上げてみてね♡

 

1月のコラムでは、【おうし座】についてのお話しです!

お楽しみに!


 

〜春・夏・秋・冬のマム星座盤をseason1で紹介していますよ〜

【冬の星座盤】

(画像をクリックすると大きく見れます)

ぜひ、season1のコラムもチェックしてみてくださいね♡

*イラスト:片山りを (マムメンバー) 【Instagram:@mainon_design

 


【Back Number】
*11月コラム『うお座』
*10月コラム『みずがめ座』
*9月コラム『やぎ座』
*8月コラム『いて座』
*7月コラム『さそり座』
*6月コラム『てんびん座』
*5月コラム『おとめ座』
*4月コラム『自分の星座はいつ見える?』
*3月コラム 『星座ってなに?』
*星のおはなし season1コラムへ
*星に関するコラムが始まります♪

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●山根さんのプロフィール

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呉市かまがり天体観測館

山根 弘也さん

1980年1月28日、広島県生まれ。大学で天体物理学(電波天文学)を学んだ後、山口県萩市にある 萩博物館の天文専門員として、天文学史の研究、教具・教材開発などに従事。2009年より、呉市かまがり天体観測館の館長として  呉市内外を問わず、宇宙の魅力や不思議を伝える活動を行っている。子ども宇宙アカデミーの講師としても活躍中。

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