コラム

コラム:『森へ入ろう for kids』vol.35 〜カブト・クワガタの御神木〜

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*3月 (オオセンチコガネ)
*2月コラム(朽木に隠れている幼虫)
*1月コラム(つくし)
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*11月コラム(シャシャンボ)
*10月コラム (アケボノソウ)
*9月コラム(ヒメネズミ)
*8月コラム(クジャクハゴロモ)
*7月コラム (カブトムシ)
*6月コラム (ハッチョウトンボ)
*5月コラム (ハマダンゴムシ)
*4月コラム(木苺)
*3月コラム(アブやハチ)
*2月コラム(オオイヌノフグリとイヌノフグリ)
*1月コラム(オオムラサキーその2)
*12月コラム(オオムラサキ)
*11月コラム(キウイ)
*10月コラム(ハマゴウ)
*9月コラム(ナニワトンボ)
*8月コラム(青い蜂)
*7月コラム (ウミウシ)
*6月コラム (ミヤマクワガタ)
*5月のコラム (チョウ)
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*生き物のコラムが始まります♪

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悲報、折れてしまったカブト・クワガタの御神木

栃原町のバス停「柳迫灰ヶ峰登山道入口」から「灰ヶ峰公園」の標識どおりに進むと、左手に駐車スペースがあり、ここにカブトムシとクワガタムシが集まる有名な木がありました。

この木はドングリの仲間のアベマキで、幹にたくさんの穴や裂け目があり、いつも樹液が出ていました。

この樹液を目当てに、昼は蝶やカナブン、スズメバチが集まり、夜はカブトムシやクワガタムシが次々に姿を見せます。

虫が好きな人にとってこの木はまさに御神木、私もこの木で巨大なカブトムシや珍しいヒラタクワガタを見つけました。

ところが今年の5月、強風のためにこの御神木が折れてしまいました。

たぶん折れた御神木はそのまま枯れてしまうでしょう。

大変残念ですが、これも自然の摂理と納得するしかありません。

今年の夏、また多くの虫が集まる御神木を探してみようと思っています。

 

 【樹液のミニ知識】 

樹液は木の中にある養分の液で、木が傷つくと樹液が出て傷口を修復します。

樹液には糖分が含まれているため少し甘みがあり、栄養価も高いのでこれを求めて虫が集まります。

ナイフなどで木を傷つけても樹液はなかなか出てきません。

カミキリムシの幼虫などが樹皮をかじり、そこから樹液が出ることが多い。

最も多く樹液ができるのは、ボクトウガという蛾の幼虫が木を囓った傷跡です。

ボクトウガの幼虫は樹液を吸うのではなく、樹液を求めて集まる小さな虫を食べるために、木を囓って樹液を出し、近くに隠れて集まる虫を狙います。

そのためボクトウガの幼虫が出す樹液は量が多く、カブトムシやクワガタムシがたくさん集まる御神木になることが多いです。

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★御神木のイラスト図鑑 

 

(画像をクリックすると大きく見れます)

7月森へ入ろうコラム_御神木

※PDFを印刷してオリジナルの図鑑を作ろう♪

 


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●神垣さんのプロフィール

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*自然系メルマガ「里山を歩こう」の発行人兼「さとやま自然史研究会」代表をされています。

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●イラスト図鑑:

監修:神垣健司

イラスト:片山りを (マムメンバー) 【Instagram:@mainon_design

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