マムプラス
コラム:『星のおはなし』vol.08
【記事一覧】
*vol.7(1月) 冬に見える星座たち
*vol.6(12月) クリスマスのほしのなぞ
*vol.05-付録 星座盤の見方
*vol.05(11月) 秋の星座のみつけかた
*vol.04(10月) 秋にみえる星座たち
*vol.03(9月) お月見って何?
*vol.02(8月) 星の世界の歩き方
*Vol.01(7月) 星座ってなに?
*星に関するコラムが始まります♪
.
,
『冬の星座のみつけかた』
季節の星座とは、およそ夜8時頃に南の空に見える星座のことです。
季節ごとに季節の星座を見つける目印があるので、それを見つけて、そこから辿っていけば、たくさんの星座を見つけることができます。
。
(画像をクリックすると大きく見れます)
。
では、冬の星座のみつけかたをご紹介しましょう。
、
、
① 方角を確認する
、
北斗七星またはカシオペヤ座を探し、そこからたどって北極星を見つけましょう。
。
、
② 目印その1を見つける
、
まずはオリオン座を見つけましょう。
、
、
オリオン座は狩人オリオンのベルトの部分にある3つの星が特徴的です。
オリオンの右肩には赤っぽいベテルギウスが、左足には白っぽいリゲルが光っています。
、
また、オリオン座にはオリオン星雲というモヤッとした雲のようなものが見えます。
ここは星が誕生している現場です。
、
、
③ 目印その2を見つける
、
オリオン座の東、少し南に下がったところには圧倒的に明るく輝く星があります。
、
これは星座を作っている星の中で最も明るい星であるおおいぬ座のシリウスです。
、
ベテルギウスとシリウスが見つかったら、もう1つ星を結んで三角形を作ってみましょう。
、
(画像をクリックすると大きく見れます)
、
これが冬の大三角です。
最後に足した星はこいぬ座のプロキオンです。
、
、
④ 目印その3を見つける
。
次に、ベテルギウスを中心にぐるりと明るい星を辿っていきましょう。
、
オリオン座の向かい側にはおうし座のアルデバランがあります。
、
、
また、おうしの背中にはすばるというごちゃっと星が集まった部分があります。
、
おうしの角の先から五角形に星が並んでいるのはぎょしゃ座です。
ここにはカペラが明るく光っています。
、
その東側を見ると2つの星が仲良く並んでいます。
黄色っぽい方がふたご座のポルックスです。
。
、
シリウス→リゲル→アルデバラン→カペラ→ポルックス→プロキオンを結んでいくと大きな六角形ができます。
、
これを冬のダイヤモンドと呼んでいます。
、
、
この他、冬の星空にはうさぎ座、きりん座、いっかくじゅう座などがあります。
、
冬の夜空には、伝説の星が見えることがあります。
、
りゅうこつ座のカノープスという星で、空のとても低いところにあるので、めったに見えるチャンスがなく、昔からこの星を見ると長寿になれると信じられています。
、
ぜひ探してみてください。
、
。
〜冬にみられる星座を星座盤を用いて紹介します。冬の夜空を親子で見上げ、探してみてくださいね!!〜
。
【冬の星座盤イラスト】
・
(画像をクリックすると大きく見れます)
。
★冬の星座版のPDFはこちら
。
*イラスト:片山りを (マムメンバー) 【Instagram:@mainon_design】
.
【今月の星空クイズ】
問題:1光年はおよそ何kmでしょう?
.
① 10億km ② 10兆km
③ 10京km ④ 10垓km
。
★次のコラムで答え合わせをしますので、お楽しみに♪
.
.
【先月の星空クイズの答え】
問題:星座を形作る星(恒星)の中で見た目の明るさが一番明るいのはどれでしょう?
・
① アルデバラン ② シリウス
③ ペテルギウス ④ リゲル
,
正解 ②
星の明るさは等級を使って表現され、数字が小さくなればなるほど明るいことを示します。
夜空に輝く明るい星をよく1等星といいますが、シリウスは-1.5等星ですから、1等星よりもさらに10倍明るいことになります。
ちなみに、シリウスとはギリシャ語で「光り輝くもの」、「焼き焦がすもの」という意味です。
,
,
【Back Number】
*vol.7(1月) 冬に見える星座たち
*vol.6(12月) クリスマスのほしのなぞ
*vol.05-付録 星座盤の見方
*vol.05(11月) 秋の星座のみつけかた
*vol.04(10月) 秋にみえる星座たち
*vol.03(9月) お月見って何?
*vol.02 星の世界の歩き方
*Vol.01 星座ってなに?
*星に関するコラムが始まります♪
.
.
●山根さんのプロフィール
.
.
.
- 呉市かまがり天体観測館
- 山根 弘也さん
- .
- 1980年1月28日、広島県生まれ。大学で天体物理学(電波天文学)を学んだ後、山口県萩市にある 萩博物館の天文専門員として、天文学史の研究、教具・教材開発などに従事。2009年より、呉市かまがり天体観測館の館長として 呉市内外を問わず、宇宙の魅力や不思議を伝える活動を行っている。子ども宇宙アカデミーの講師としても活躍中。
・.
★かまがり天体観測館のHPはこちら
★かまがり天体観測館のマムサイト内紹介ページはこちら
.