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コラム:『森へ入ろうfor kids』vol.14 青い蜂
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『あなたは「幸せを呼ぶ青い蜂」を見たことがありますか』
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近年、新聞やネットニュースなどで青い蜂を見つけたという記事がよく載る様になりました。
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この蜂はルリモンハナバチといい、青い色は幸せの色ということで「幸せを呼ぶ青い蜂(ブルービー)」として有名になっています。
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決して珍しい蜂ではなく、注意して観察すると灰ヶ峰や野呂山ではときおり見かけます。
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音戸の恵下山公園や吉浦の鍋土峠でも観察したことがあるので、たぶん呉市に広く分布しているのでしょう。
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しかし個人的には、本当の青い蜂はルリモンハナバチではなくオオセイボウだと思っています。
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オオセイボウもルリモンハナバチと同じように8~9月に観察できる蜂ですが、より広い範囲に分布しています。
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やはり花に集まり、青緑色にキラキラ光る姿はまさに『青い蜂』そのものだとおもいます。
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ある年の冬、自宅で死んだオオセイボウを見つけました。
死んですでに数ヶ月以上経っていましたが、その青い輝きは全く色あせていませんでした。
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なお、ルリモンハナバチやオオセイボウはいずれも寄生する蜂で、スズメバチやミツバチとは生態が大きく違います。
そして人を刺すことはないので、安心して観察できるのは嬉しいですね。
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★青い蜂 イラスト図鑑
(画像をクリックすると大きく見れます)
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*青い蜂について追記情報*
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【ルリモンハナバチ】
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他のハナバチ類の巣に産卵し、幼虫はその巣に蓄えられた花粉を食べて育ちます。
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花の蜜を吸いに集まるので、そのときが観察のチャンス!
刺さないので、安心して観察できます。
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おすすめポイントは、灰ヶ峰・大積池周辺の林道。花に注意しながら探すと、見つけることができるかも。
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【オオセイボウ】
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漢字で書くと「大青蜂」、まさに青い蜂です。
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幼虫はスズバチやトックリバチなど他の蜂の巣に寄生して育つ寄生蜂。花の蜜を吸いに集まるので、そのときが観察のチャンス!
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ルリモンハナバチよりも分布が広く数が多いので、観察は割と容易です。
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刺さないので、安心して観察できます。
自宅で死んでいたオオセイボウは今でも私の『宝箱』(野外で集めた変わった生き物の標本や石、オブジェなどが入った箱)に入っています。
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もう10年ほどたちますが、色は全く退色せずに美しいままです。
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●神垣さんのプロフィール
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*自然系メルマガ「里山を歩こう」の発行人兼「さとやま自然史研究会」代表をされています。
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●イラスト図鑑:
監修:神垣健司
イラスト:片山りを (マムメンバー) 【Instagram:@mainon_design】