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コラム:『森へ入ろうfor kids』No.26 可憐な花〝アケボノソウ〟
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蟻がなめるアケボノソウをなめてみたら
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秋になると、里山にはセンブリ類の花が咲くようになります。
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その中で最も可憐な花を咲かせるのがアケボノソウです。
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アケボノソウはやや水気の多い明るい日陰に生育する植物で、呉では島嶼部を含むほぼ全域に分布しています。
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白い花にある紫色と緑黄色の点を曙の空に光る星々に見立てて、アケボノソウという名前がつけられました。
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アケボノソウの花にはいつも蟻が集まっています。
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何をしているのかじっくりと観察したら、蟻は黄色い点から出てくる蜜をなめているようです。
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よほど甘いのか、いつまでも蟻は花から離れません。
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どうしても気になったので、私もアケボノソウの花をなめてみました。
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思ったほどの味ではなかったのですが、それでも甘みは感じました。
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ただ、同じように花をなめた人でも、甘みはなかったという人もいます。
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甘みは花によって違うのか、それともなめた人の味覚によって違うのか、今でも少し気になっています。
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★アケボノソウ イラスト図鑑 、
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(画像をクリックすると大きく見れます)
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《アケボノソウについて》
おすすめの観察場所は灰ヶ峰公園です。
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公園内にある林間歩廊前の水辺にはたくさんのアケボノソウが咲いています。
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10月下旬まで花を見ることができます。
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11月になると、アケボノソウには種がたくさんつきます。
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種を植えて、水を切らさないようにして明るい日陰で育てると簡単に芽を出します。
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アケボノソウは二年草、2年目の秋に花を咲かせます。
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●神垣さんのプロフィール
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*自然系メルマガ「里山を歩こう」の発行人兼「さとやま自然史研究会」代表をされています。
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●イラスト図鑑:
監修:神垣健司
イラスト:片山りを (マムメンバー) 【Instagram:@mainon_design】