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コラム:『森へ入ろうfor kids』No.18 オオムラサキ

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国蝶・オオムラサキの飼育にチャレンジ その1

日本の国蝶・オオムラサキを野外で見た人は少ないと思います。

オオムラサキは樹液に集まっているとき以外は高い木の葉にとまっているので、観察するのが難しいです。

ただ、幼虫を捕まえて飼育するのは意外に簡単なので、蝶の飼育では中級編になるオオムラサキの飼育にチャレンジしてみませんか。


オオムラサキの幼虫は冬に採集します。

幼虫はエノキを食べるので、まずエノキを見けましょう。

冬のエノキはすべての葉が落ちているので、葉の形などを調べて同じ形の落ち葉を探します

大きいエノキの根元にある枯れ葉をひっくり返してみましょう。

オオムラサキがいる場所であれば、葉の裏にとまっているオオムラサキの幼虫が見つかります。

オオムラサキの背中の突起は4対、よく似たゴマダラチョウの幼虫は一回り大きくて突起は3対です。

採った幼虫はとまっている枯れ葉と一緒にタッパーに入れて、冬の間は冷蔵庫に保管します。

春、エノキが芽吹いたときに冷蔵庫から幼虫を出して、いよいよ飼育の開始です。


★オオムラサキ イラスト図鑑  

(画像をクリックすると大きく見れます)

12月イラスト図鑑_おおむらさき(PDF)


*オオムラサキについて追記情報*

オオムラサキの一生

(夏)1ヶ月ほど成虫
(夏の終わり)卵で数週間
(夏の終わりから初夏)幼虫、冬の間は落ち葉にとまって越冬
(夏の初め)蛹で数週間

オオムラサキは灰ヶ峰野呂山には多いのですが、阿賀の大空山などにもいるので、探してみると近くに裏山でも見つかるかもしれません。

よく似たゴマダラチョウの幼虫は町の公園にあるエノキでも見つかります。


エノキの根元の枯れ葉を1枚1枚めくって幼虫を探すのですが、まずは北側の根元から探しましょう


北側の根元の方が、陽が当たらずに気温の変化が少ないので、オオムラサキの幼虫は好んで根元の北側の枯れ葉で越冬します。


幼虫を冷蔵庫に入れると死んでしまうと心配する人がいますが、タッパーに入れて密封しておくと極度に乾燥することもなく(越冬状態なので酸素不足で窒息することもありません)、温度も5度くらいで安定しているので越冬状態が続きます。
冷えて死ぬことはありません


冬に幼虫を家の中などに置いておくと、温度が高くなって越冬から目覚めて動き回ります。


エノキの葉が食べられずに動くので、やがて衰弱して死んでしまいますよ。

ぜひ、見つけて飼育してみてくださいね!


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●神垣さんのプロフィール

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*自然系メルマガ「里山を歩こう」の発行人兼「さとやま自然史研究会」代表をされています。

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●イラスト図鑑:

監修:神垣健司

イラスト:片山りを (マムメンバー) 【Instagram:@mainon_design

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