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コラム:『星のおはなし』のvol.12

【記事一覧】
*vol.11(5月)春の星座のみつけかた
*vol.10 (4月) 春にみえる星座たち
*vol.9(3月) 星のなまえ
*vol.8(2月)冬の星座のみつけかた
*vol.7(1月) 冬に見える星座たち
*vol.6(12月) クリスマスのほしのなぞ
*vol.05-付録   星座盤の見方
*vol.05(11月) 秋の星座のみつけかた
*vol.04(10月) 秋にみえる星座たち
*vol.03(9月) お月見って何?
*vol.02(8月)  星の世界の歩き方
*Vol.01(7月)  星座ってなに?
*星に関するコラムが始まります♪

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『もっとも暑い日!?』

春から夏に向かって、だんだんと暑さが増してきましたね。

夏が好きな方もそうでない方もおられると思いますが、この夏の暑さは一体どこから来るのでしょうか。

そう、太陽です。

太陽のせいで夏が暑くなるのです。

では、どうして夏が一番暑いのでしょう。

一年のうちで最も日が長くなるのは6月21日頃、つまり夏至の頃です。

この時、昼の時間が長くなり太陽が最も高く昇るので、太陽から受け取る熱量が最も大きくなります。

ならば、一年のうちで最も暑いのは6月ということになりそうです。

ところが、最も暑いのは8月の初旬頃

このずれの原因は、地球の地面や空気、海などが温まるのに時間がかかるからです。

受け取った熱の影響が地球規模で現れるのに1カ月以上かかるため、8月が暑くなるのです。

逆に、冷えるのにも時間がかかるため、太陽から受け取る熱量が少ない12月ではなく、2月が最も寒くなります。南半球は北半球の逆です。

【夏に見える天体たち(M13)】

では、さらに考えてみましょう。

どうして季節によって昼夜の長さや太陽の昇る高さが変化するのでしょうか。

それは、地球が約23°傾いたまま太陽の周りを回っているためです。

ちなみに、地球と太陽の距離でも太陽から受け取る熱量は変わります。

一年のうちで地球が太陽に近い時と遠い時の差はおよそ500万km

しかし、意外なことに地球が太陽に最も近いのは1月初旬です(最も離れるのは7月初旬)。

つまり、地球と太陽の距離の差で受け取る熱量の違いよりも地球の傾きによって受け取る熱量の違いの方が影響が大きいということですね。

もしも、距離の変化がもっと大きかったり、地球がもっと傾いたりしていたら、現在とは全く違う季節変化となっていたことでしょう。

日本でも一年の半分が白夜、半分が極夜なんてことになっていたかもしれません。

【夏に見える天体たち(M20:三列星雲)】


 

〜夏にみられる星座を星座盤を用いて紹介します。親子で探してみてくださいね!〜

【夏の星座盤】

(画像をクリックすると大きく見れます)

★夏の星座盤のPDFはこちら

*イラスト:片山りを (マムメンバー) 【Instagram:@mainon_design

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【今月の星空クイズ】

問題:現在夏至の日におよそ太陽と同じ方向にある星座はどれでしょう?

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 ① いて座      ② おとめ座

 ③ ふたご座     ④ みずがめ座

★次のコラムで答え合わせをしますので、お楽しみに♪

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【先月の星空クイズの答え】

問題:最近、夕方の西の空に宵の明星と呼ばれるとても明るく輝いている星があります。

この星の正体はどれでしょう?

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 ① 水星       ② 金星

 ③ 火星       ④ 木星

正解 ②

宵の明星や明けの明星は金星のことで、太陽、月に次いで3番目に明るい天体です。

太陽系の中で地球よりも太陽に近いところを周っているため、真夜中に見えることはなく、太陽の近くを行ったり来たりしているように見えます。

また、望遠鏡で観察すると、月と同じように満ち欠けをしていく姿を確認することができます。


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*vol.05(11月) 秋の星座のみつけかた
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●山根さんのプロフィール

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  • 呉市かまがり天体観測館
  • 山根 弘也さん
  • 1980年1月28日、広島県生まれ。大学で天体物理学(電波天文学)を学んだ後、山口県萩市にある 萩博物館の天文専門員として、天文学史の研究、教具・教材開発などに従事。2009年より、呉市かまがり天体観測館の館長として  呉市内外を問わず、宇宙の魅力や不思議を伝える活動を行っている。子ども宇宙アカデミーの講師としても活躍中。
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★かまがり天体観測館のHPはこちら

★かまがり天体観測館のマムサイト内紹介ページはこちら

 

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