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コラム:『森へ入ろうfor kids』No.18 オオムラサキ –その2–
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『国蝶・オオムラサキの飼育にチャレンジ その2』
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春、エノキの芽吹きに合わせて、冷蔵庫に入れた幼虫を出します。
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そしてエノキの枝ごと捕虫網と同じ生地でつくった袋で包み、その中に枯れ葉ごと幼虫を入れて入口を紐で縛ります。
袋は百均の洗濯ネット(細目)で代用可能です。
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袋に入れた幼虫は、やがてエノキの葉を食べて成長します。
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袋の中の葉が全て食べられてしまったら、別の枝に新たに袋がけをしましょう。
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なお、エノキは大変水揚げが悪く、枝を切って瓶差しにすると、ほぼ1日で萎れてしまいます。
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そのためできれば地植えをしたエノキを用意するか、近くの場所で袋がけできるエノキを探しておくことが大切です。
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梅雨が始まる頃、幼虫は蛹に変態します。
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蛹は枝ごと採取して、大きめの羽化箱などに入れます。
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羽化箱は既存のダンボールで簡単に作れます。
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なお、蛹は底に転がさず、蛹がついた枝を針でダンボールの側面に貼り付けます。
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成虫が羽化するのは梅雨時、羽化する前は蛹の中が透けて、蝶の翅が見えるようになります。
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蝶の羽化は主に早朝、ぜひ羽化のシーンを観察して自然の神秘を体験してみてください。
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★オオムラサキ イラスト図鑑 、
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(画像をクリックすると大きく見れます)
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*オオムラサキの最重要飼育ポイントとは!?*
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最重要ポイントは、エノキの確保です!
エノキの水揚げが悪いので、エノキを庭に植えるか、または近くでエノキの袋が怪我できる場所を確保しておくことが大切です。
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▶︎エノキが確保できれば、オオムラサキの飼育は成功率80パーセント以上です。
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オオムラサキの幼虫はエノキの葉上にたくさん糸を吐いてとまる場所を確保し、ここから他のエノキの葉を食べに行きます。
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そのためエノキの切り枝にすると、毎日とまる場所をつくるために糸を吐くため、やがて体力を消耗して衰弱し、死んでしまう可能性が高いです。
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オオムラサキの幼虫がエノキの葉を食べるとき、耳を近づけるとバリバリという葉をかむ音が聞こえます。
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すごい勢いで葉を食べるので、見ていても飽きません。
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●神垣さんのプロフィール
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*自然系メルマガ「里山を歩こう」の発行人兼「さとやま自然史研究会」代表をされています。
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●イラスト図鑑:
監修:神垣健司
イラスト:片山りを (マムメンバー) 【Instagram:@mainon_design】