冬、里山を散歩していると足元に星形をした不思議な物を見つけることがあります。
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この星形をした物はツチグリというキノコで、初めて見た人はキノコの仲間だと気づかないかもしれません。
、ツチグリは乾燥したときには外皮が閉じていますが、湿った日には外皮が開いて星形になります。
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こうした習性から、「星形の湿度計」や「キノコの晴雨計」と呼ばれています。
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そして根はなくて、晴れた日には風に吹かれて転がりながら移動するため、「晴天の旅人」とも呼ばれています。
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いずれにしても、キノコとしては大変ユニークな存在です。
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また胞子を飛ばす方法もユニークです。
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雨に日にツチグリの中央部に穴が開いて、雨粒が当たったらその衝撃で穴から胞子を煙のように放出します。
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ツチグリは珍しいキノコではないので、気をつけているとけっこう見つかるはずです。
、図鑑では夏から秋にかけて発生すると書かれていますが、呉周辺では一年中見つけることができます。
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自分の観察記録を調べてみると、冬の終わりから春にかけてよく見つけています。
、見つけたら、持ち帰って実験してみましょう。
、乾燥して外皮を閉じているツチグリに、霧吹きをかけると外皮を開いて星形になります。
開く姿が面白いので、ぜひ観察してみてください。
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また中央部に穴が開いていたら、丸いツチグリを横からトントンと指で軽く叩いてみましょう。
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穴から煙のように胞子が出てきます。
乾燥させると長い間そのままで朽ちないので、飾り物にしてもいいかもしれません。
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*自然系メルマガ「里山を歩こう」の発行人兼「さとやま自然史研究会」代表をされています。
ときどき「子どもと一緒に虫を探そうと思っているんですが、どこで探せばいいですか?」という質問を受けることがあります。
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親子ともにほとんど虫探しを経験していない場合には、いきなり森で探すのはハードルが高いので、緑の多い公園で探すことをお勧めします。
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その際に「公園の縁にあるフェンスはぜひチェックしてください」とアドバイスします。
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公園のフェンスは道路につけられているため白い鉄のフェンスではなく、木に似せた「ぎぼく(擬木)フェンス」のことが多く、このぎぼくフェンスが公園での虫探しのポイントになります。
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ぎぼく(擬木)フェンスに集まる虫を探すのは、気温が低い季節が狙い目です。
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気温が低いと虫が体温を温める必要があります。
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そこで、陽当たりが良くて、日光の反射があるぎぼくフェンスは最適な環境になります。
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また目立つ位置にあるため、いつもは草に隠れて見えない虫もよく見えます。
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初めての虫探しは、ぜひ公園のぎぼくフェンスを狙ってみてください。
、今年の冬も多くの虫が見つかりました。
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カメムシやハチ、アブ、カマキリ、蛾、蛾の幼虫、越冬中の蝶などで、それらを狙う蜘蛛もいます。
、臭いにおいではなく、青リンゴの香りを出すというオオクモヘリカメムシもいました。
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オオクモヘリカメムシが出す青リンゴの香りを嗅いでみたいといつも思っているのですが、見つけたときには忘れていて、家で写真を整理するときに、いつも「しまった、匂いを嗅ぐのを忘れた」と反省しています。
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*自然系メルマガ「里山を歩こう」の発行人兼「さとやま自然史研究会」代表をされています。
冬、呉にも多くのカモ類が越冬のために渡来しますが、その中で最も人気があるのはオシドリです。
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野鳥に疎い人も、オシドリと言えば聞いたことがあるでしょう。
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「おしどり夫婦」のように、仲睦まじい夫婦を例える言葉まであります。
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しかし実際のオシドリはいつもペアでいるわけではなく、年によってつがいの相手を変えます。
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どうやら「おしどり夫婦」は、仲睦まじい夫婦がオシドリに生まれ変わったという逸話からつくられた言葉のようです。
、こうした話は別として、実際のオシドリ雄は日本のカモ類では最も美しい姿をしています。
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そのためバードウォッチング初心者にとっては、憧れの鳥でもあります。
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冬になると、呉周辺の溜め池にも集団で渡来するので、双眼鏡を持ってぜひ探してみてください。
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探すポイントはオシドリが好むドングリができる木(特にアラカシ)が水辺を囲むように林立した溜め池や水源地です。
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呉周辺でオシドリを観察できる可能性が高い場所は、グリーンヒル郷原のすぐ下にある「新池」や安浦町の「野呂川ダム」、江田島市の「鹿川水源地」などです。
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オシドリは人の気配を大変嫌うため、人が姿を見せるとすぐに水辺から奥の林に逃げ込んだり、集団で飛び去ったりします。
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そのためオシドリ観察は忍者のように行動することがコツです。
、オシドリがいそうな溜め池に近づくときは、物陰に隠れながらこちらの姿を見せないように近づきます。
、そして物陰などに隠れながら双眼鏡で、溜め池の木々に覆われた場所を丁寧にチェックします。
、オシドリは人の気配に気がつくと、すぐに水辺から離れて林に逃げ込みますが、少し離れていると、再び水辺に戻ってきます。
、「かくれんぼ」の要領で、ぜひオシドリ観察を成功させてください。
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*自然系メルマガ「里山を歩こう」の発行人兼「さとやま自然史研究会」代表をされています。